観光スポット
榛名山南麓に位置する高崎市箕郷町。この箕郷町は、古くから「古城と梅の郷」と謳われているように、日本百名城のひとつ「国指定史跡箕輪城跡」と10万本もの梅が植栽されている「箕郷梅林」は地域を代表する観光資源です。これらの他にも、4月には、多くの観光客でにぎわう芝桜公園や町内にはワカサギ釣りが楽しめる鳴沢湖、紅葉の時期にはライトアップされる「旧下田邸書院および庭園」があります。
国指定史跡箕輪城跡
箕輪城とは1500年頃、現在の高崎市の浜川地域を拠点にしていた長野氏が築城したとされる平山城です。在原業平の子孫と伝えられる長野氏は箕輪城を拠点にして西上野を支配し、特に長野業政の代に全盛期を迎えました。箕輪城は、甲斐の武田氏、相模の後北条氏、越後の上杉氏の各勢力が争う最前線の要衝として合戦が行われた群馬県を代表する城郭跡です。度重なる武田信玄の攻撃を長野業政が退けましたが、1561年に病没後、長野業盛の代に1566年の武田信玄の西上野侵攻によって落城しました。以降、武田、織田、北条、徳川の各氏が城を治め、徳川氏の時代には井伊直政が城主となり12万石の領地を拝領しました。1598年には高崎に城を移した為、廃城となりました。国史跡になっている戦国時代の城門復元としては全国で6例目となる復元事業が進んでおり、戦国時代の城郭で規模が確認されている門跡としては関東最大規模を誇る「郭馬出西虎口門」が復元されました。また、箕輪城跡を散策される際、城を南北に二分する「大堀切」は必見です。
(群馬県高崎市箕郷町東明屋582-6駐車場有、大型可)
箕郷梅林
榛名山南麓に約10万本もの梅が植栽されている箕郷梅林。榛名梅林(高崎市)、秋間梅林(安中市)と並び「ぐんま三大梅林」の一つに挙げあれております。榛名梅林と箕郷梅林の生産量を合わせた高崎市の梅の生産量は東日本一の生産量を誇っております。箕郷梅林では、5月上旬から7月上旬まで品種ごとの収穫が続きます。箕郷梅林の主力銘柄は「白加賀」です。実の粒が大きく、繊維も少ない為、梅干しに適した品種です。また、甘酸っぱいフルーティーな香りが特徴ですので、梅ジュースや梅酒にも適している品種です。なお、群馬県内のコンビニエンスストアでも箕郷町で生産された梅干しを用いたおにぎりが販売されております。収穫シーズンは例年、5月下旬から6月中旬であり、町内のJA選果場等において白加賀をお買い求めいただくことができます。また、他にも、箕郷町のブランドである「織姫小梅」は可愛らしい小粒な品種です。県内のみならず、都内のスーパーにも出荷されておりますので、お買い求めいただくことができます。例年、2月下旬から3月中旬の花のシーズンになりますと、遠方からでも目視できるほど、雲霞のごとく広がる梅林は見応えがあります。(善地会場・蟹沢会場:駐車場有(イベント期間中は有料)、大型可)
みさと芝桜公園
例年、4月中旬から5月上旬にかけて2.9ヘクタールの敷地に26万株の芝桜が花を咲かせます。芝桜の丘を中心に「織姫が置き忘れた桃色のはごろも」をイメージしてデザインされた赤、白、ピンクの芝桜が帯状に連なり、うねりや渦巻きなどの模様を描いています。シーズン中は、毎年、「みさと芝桜まつり」が開催されます。(群馬県高崎市箕郷町松之沢12-1駐車場有、大型可)
旧下田邸書院および庭園
旧下田邸書院及び庭園は、箕輪城主長野氏の重臣であった下田大膳正勝の子孫が落城後この地に土着し、代官として居を構えた屋敷跡です。かつて3町歩にも及んだとされる広大な敷地にあった建物のうち、江戸時代の書院が残り、庭園とともに貴重な近世の様式を今に伝えています。広い屋敷内に造営された風流な書院と庭園は江戸時代初期の建築と造園の様式を知ることができます。庭園は忠臣蔵で名高い剣豪、堀部安兵衛が越後新発田藩から浪人となり江戸へ出る途中、下田家を訪れた際に、設計築造したものといわれています。晩秋には、庭園にライトアップが施され、多くのカメラマンで賑わいを見せます。(群馬県高崎市箕郷町西明屋702-4(高崎市箕郷支所)駐車場有)
鳴沢湖
鳴沢湖は、農業用水の貯水池として昭和25年に完成した人造湖で、静かな山間にあり市民の憩いの場として親しまれています。例年、10月1日から2月28日までの期間は、ワカサギ釣りを楽しむことができます。ワカサギ釣りは、お好みの場所で楽しめる貸しボート利用と、ご家族連れでも安心して楽しめる浮桟橋利用の方法があります。竿のレンタルや仕掛け、エサの販売も行っており、どなたでも簡単にできますので、お気軽にお出かけください。(群馬県高崎市箕郷町富岡1639駐車場有)